王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



「ウメが入院してから毎日シェフの料理を食べていたら、胃もたれが酷くて。昨日からは食欲もなくてな……でもさすがに丸一日何も食べないときついな」

そう言って、神室玲は苦笑した。

「何やってるんですか! 他の使用人の方に和食をリクエストすればいいじゃないですか?」

「……それも考えたんだが、前に別の使用人に作ってもらった和食はなんだか口に合わなくて。それを思い出したらやっぱり食べる気がしなくてな」

どれだけわがままなんだ、この男……。

そう思って、私はため息を吐いた。

(でも……この人には本当にお世話になっているんだから、私にできることなら少しは恩返しでもした方がいいのかもしれない……)

「……仕方ないですね。玲さん、ちょっとここで待っていてください!」