王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



「いえ、私は部屋でいただき……って大丈夫ですか!?」

私の見ている前で、神室玲が胸を抑えてふらついたのだ。

「ど、どうしました!? 体調が悪いんですか?」

もしかしてまた、私の『呪い』が発動してしまったのかもしれない……!

「いや、すまない……。実は今朝から何も食べていなくて。昨日の夜もほとんど食べていないし……」

「ええ!? なぜですか?」

「……うちのシェフ、料理はうまいんだが、レパートリーに脂っこいものが多くてな。俺はあまり油ものが得意じゃないから、普段はウメに和食を作ってもらって食べていたんだ」

この人、こんな外国人のような容姿なのに、洋食が苦手だなんてそんなことがあるのか……。