王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。


かと思えば急に真顔に戻り、床にうずくまる私の髪を掴んで引き上げる。

「──痛っ! やめ、離して……」

私が離してもらおうともがくと、今度は肩を蹴られた。

ドサッと畳に倒れた私を上から見下ろしながら、鈴子は低い声で告げた。

「二度と玲様に近づかないで。……彼は、私の婚約者なんだから」