王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



「……なんで玲様が、あんたなんかを連れて行ったのかって聞いてるのよ!!」

鈴子がまた怒鳴った。

何か返事をしない限り、このまま怒鳴られ、殴られ続けるのだろう。

「……実は、私の祖母が病気で倒れて……倒れた時たまたま居合わせた神室様が、祖母を病院へ運んでくださいました。そして私のことも、病院へ連れて行ってくださったんです……」

祖母が神室家に勤めていることはなんとなく鈴子に言いたくなくて、私はごまかしながら説明した。

すると、鈴子はニヤリと笑った。

「さすが、呪われているだけあるわね! 周りの人に不幸を振りまく上に、今度は唯一の家族まで病気にするなんて!」

そう言ってコロコロと笑った。