王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



「……どうしたの? そんなお化けでも見たような顔をして」

返事をしようと思っているのに、喉が詰まってしまって、うまく声を出せなかった。

「あ……す、鈴子……さま」

私が何とか返事をすると、鈴子がコロコロと笑った。

「『さま』なんて付けなくていいって言っているじゃない! ……たった二人の姉妹なのだから」

そう言いながら、すっと近づいて来て、私の耳元でささやいた。

「昼休みに、茶道部の部室に来なさい。……神室玲様と何があったのか、洗いざらい話してもらうから」