王子様が、呪われた私を気に入ったみたいです。



本気で言っているのか……。

『庶民』と『神室家の御曹司』が対等なわけがないのに。

「……でも、学園でも皆さんそう呼んでいますし。そもそも私は1年、神室様は3年なので、対等ではないのでは」

「そうか、そういえば下級生だったな。なら、『玲さん』ではどうだ?」

決まりだ、とニコニコする神室玲に、私はそれ以上反論するのが面倒になってしまった。

「……では、玲さん。昨日から色々とお世話になって本当にありがとうございます」

そういうと、神室玲はさらに相好を崩した。

「いいんだ。ウメの孫娘なら、君は俺の妹みたいなものだからな! 月曜日からは学園でも一緒に──」

言いかけた言葉を、私は慌てて遮った。

「──学園では、絶対に私に話しかけないでください!」