「何でもと言ったじゃないですか!?」
「家に帰るのはだめだ。……それを許したら、君はをまたここへ連れて来るのは大変そうだからな。教科書や服や替えの制服も、使用人に用意させる」
「そんな! すごい大金がかかってしまうじゃないですか! そんなお金……」
私がそう言うと、神室玲がため息を吐いた。
「そんなことか……。君の面倒を見ると言った以上、そのくらいの経費は俺が出すから心配しなくていい。それから、ウメの治療費ももちろん俺が出す」
「そんな……申し訳なさすぎます!」
「ウメは俺の祖母も同然だと言ったじゃないか。祖母の危機に、俺だって何かしたいだけだ」
そう言われてしまうと、それ以上反論が思いつかなかった。
「……納得したようだな。では、今日はもう部屋で休んでくれ。俺は少し用事があるので外出するから」
そう言って、神室玲は忙しそうにどこかへ行ってしまったのだった。
