「美織、来てくれたんだね。心配かけちゃって悪かったねぇ……」
「ああ、おばあちゃん。よかった……!」
私が思わず涙ぐむと、おばあちゃんは手を伸ばして私の目元をぬぐってくれた。
「ごめんね。なんだか急にめまいがしてね」
ああ、やっぱりだ。
ついにおばあちゃんにまで、私の『呪い』が……!
「おばあちゃん、ごめんなさい。私が呪われているから──」
そう言おうとした私を、おばあちゃんが止めた。
「何でもかんでも自分のせいにするんじゃないよ。私はもう年だから、体に多少ガタが出るのは仕方ないんだ。……それに、もう元気になったから──」
そう言って体を起こそうとするおばあちゃんを、神室玲が止めた。
「ウメ、無理をしないでくれ! 安静にしているんだ」
「……ああ、玲ぼっちゃま。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」
(れ、玲ぼっちゃま……!?)
おばあちゃんが神室家に勤めているなんてまだ半信半疑だったけど、どうやら二人は本当に知り合いのようだった。
