「落ち着いてくれ! ウメは、今のところ命に別状はないから」
神室玲が、なだめるようにそう言って私の背中をトントンと叩く。
「だがこのまま入院になりそうだから、念のため唯一の家族である君に病院へ来てほしかったんだ」
「……そういうことだったんですか」
おばあちゃんの命に別条がないと聞いて、私はほっとしてため息を吐いた。
確かに、そういうことなら私が駆けつけるべきだろう。
「……落ち着いたか?」
そう言って、そっと私の体を離してくれた。
「は、はい。慌ててすみませんでした。……それに、おばあちゃんを病院へ運んでくださって、ありがとうございました」
そう言って頭を下げる。
