Dearest 1st 〜Dream〜






「ん?何で謝んの?」





「だって──っ!…」





そこまで言って黙ってしまう彩。





……きっと、傷を見て気が引いてしまったんだろう。






「──俺のは気にすんなって。



それよりさ、何より彩が無事で良かった」






──本当に…





本当に守れて良かった。





俺が傷つくのと彩が傷つくのじゃ、天秤にもかからないくらい君の方が大切だから。






これは紛れもない本心。








彩はうつむいて、静かに涙を零していた。






「…………」






込み上げる悲しみを一生懸命に堪えているその表情。





その震えが、片手に持っているコンビニ袋に伝わって微かに揺れている。






その姿は、まるで傷ついて震えている子犬みたいで。








───ポンポン。






俺はたまらず、彩の頭に手を置いていた。






「泣くなって。

俺助けた意味ないやん。」





そう言いながら……






そんな涙を流す君の姿にさえ、愛しさを感じて。






零れ落ちる涙を何度も何度も拭う彩を──…









──強く、抱き締めてしまいたい衝動に駆られた。