Dearest 1st 〜Dream〜






いや──…




最初から歩幅なんか揃っていなかったかもしれない。




ただ、ずっと目の前を歩くチカを止められなかった。





そして俺もまた、流れるように歩いてしまった。






──だけど





本当の恋を知って、

今さらこれは恋じゃないと気付いた。






言い訳だと責められても仕方がない。






もう、引き返せはしない。





もう、戻る事も出来ない。





彩を知らなかった自分に戻る事も不可能だ。






それは目の前にある確かな事実なのだから。






チカが悪い訳じゃない。






全て悪いのは俺だ──…。







その代償が計り知れないくらい大きいものだということ。






この時の俺はまだ気付いてはいなかった。







チカを、仲間を、自分を───…






そして、彩までも……







全て失う未来が訪れると分かっていたのなら──…







少なくとも俺は、






何か一つだけでも守り通す事が出来たんだろうか──…?