Dearest 1st 〜Dream〜





マジかよ…




やっぱり前言撤回。





五月病は存在するな。






「………あーあ……」





ガックリうなだれている俺の耳に、





「──朝岡さん。」





そう呼ばれ、慌てて表情を切り替えて振り向く。





そこには、申し訳なさそうに立っているぶんの姿があった。






「…よぅ、どないしたん?」






少し不思議がちに見つめると、ぶんは握り拳を作った片手を俺に差し出した。






………?






ますます訳が分からず眉を寄せると──…






「──やっぱり、これは朝岡さんが持っておいて下さい。」







そう差し出されたのは…






「…………え……?」








そう声に出して、ギシッと胸が傷んだ。








──それはキラリと白い光を放つ、あの十字架のピアスだったからだ。