「俺の事信じられへんのやったら別にそれでえぇよ。
でもな、こうやって吾郎達を巻き込むのはやめろ。」
「──…なっ…」
キッパリと言い放つ俺に、チカは唇を噛み締めた。
それと同時に、
今まで何を言われても黙っていた俺が見せた反抗に、少々驚いている様子だ。
でも、今日は残念ながら耐える余裕もない。
「…それにチカ勘違いしてないか?」
「何をよ?!」
「チカは勝手に俺のこと自分のもんやと思ってるみたいやけど、勘違いやで?」
「は?!?!」
「俺、チカの飼い犬じゃないから。」
「────…ッ」
これだけは、
ずっと言いたかった言葉だった。
重すぎる束縛に、本当に毎日飼い殺しされている犬みたいで嫌だった。
勘違いしないで欲しい。
押し付ける愛は所詮偽物だということ。
俺は、誰のものでもないということ。
心と気持ちの操縦は、他の人になんか出来ないということ。
──俺は、
もうチカのマリオットなんかじゃない。



