漆黒に包まれた空。
闇夜に浮かぶ頼りない街灯。
もう、何時間車を走らせたんだろうか。
この季節独特の生暖かい風に揺られ、一人暮らし先へと急ぐ。
こちらに戻ってくるたびに気分が落ちていくのは何故だろうか。
その理由を探せば、
彩の笑顔がまた浮かんだ。
──…あぁ。
答えは、君か。
車を停めて、メール画面を起動させる。
To;彩
無題
──────────
体調、大丈夫か?
しばらく顔見いひんから
ちょっと心配⤵
また、次は元気な顔見せてな(^-^)
-END-
──送信完了しました──
「……ふっ……」
まるで、メル友みたいな関係。
でも、今はメル友でも何でも良かった。
彩と繋がれるなら何でもいい。
繋がるだけで、
どんな状況でも耐え抜けそうな気がした。
──たとえ
これから先に待つ未来が
戦場と化そうとも。



