標識がだんだん地元の場所を示し出す。
彩との距離が近くなるだけで顔が緩んで仕方ない。
嬉しさが緊張に変わる。
緊張が戸惑いに変わる。
俺はそんな慣れない気持ちを押さえて学校近くのコンビニに寄った。
差し入れしていこう。
「…え~っと……」
手が商品の前を行ったり来たりと浮遊する。
今まで何回かお菓子とかジュースは持って行ってたけど…
今までテキトーに買ってた俺とは大違い。
まず頭に浮かぶのは、
彩の好きな物は何かということだった。
あの子何が好きやねんろ…。
女の子らしく甘いもの?
それとも意外に辛いのいける口やったりして?
……聞いとくべきやったな……。
どうせ買うなら彩の好きなもんがいい。
「………って……
俺……病気か………」
こんな自分に呆れて、
また思わずフッと笑ってしまった。



