「昨日車ないからまた疑って俺の居場所を周りに聞きまくったみたい……」
「……また?」
コクンと頷く俺から出るのは重い溜め息ばかり。
「んで実習始まるからしばらく連絡出来ひんってさ。」
「ふぅん…。
良かったじゃん、純。
ゆっくりこれからの事考える機会なんじゃない?」
「………せやな……」
そう言って胸を撫で下ろした。
───チカは保育の勉強をしている。
たびたびこうやって実習や試験などで忙しくなる日があり、その間は勉強に専念するためしばらくは連絡が来ない。
──…良かった…。
俺は心底ホッとしている自分に気が付いた。
年々酷くなっていくチカの束縛と強引さ。
それに今まで耐えていた自分が何だか信じられない。
もうそろそろ──…
俺は耐えられそうもない…。



