…そしてその時。
──ヴーヴー……。
黄色いイルミネーションが点滅し、俺にとっての警告音が鳴った。
「………チカや……」
「うわっ、怖!!
ウワサをすれば、だね!!」
壱が俺から後ずさりし、
背後から恐々とケータイを見つめる。
「…ま、しばらくはフツーにしときゃ大丈夫よ」
マリアがZippoの火を付け、煙草に火をつけながら煙たそうにそう言った。
「…頑張れ、純。」
「…………」
吾郎が同情するような目つきで俺を見て、さらに気分は落ち込んだ。
───ふぅ…
大きな深呼吸を一つして、思いきって通話ボタンを押す。
………──ピッ!
『もしもし純っ?!?!』
……キ────ン!!
耳鳴りを起こすようなチカの高い声。
…俺はいつまで経っても、あんまりこの声が好きになれない。



