たとえば
先が見えない深い海の底
たとえば
出口が見当たらない迷路
たとえば
街灯がない真っ暗な道とか
たとえば、
たとえば、
たとえば──……
そう
つまりはね
どんな絶望を想定しても
“君がいれば大丈夫”
だってこと。
君を光にすれば怖くないよ
怖くない。
「──────…♪」
……そして俺は、あれから初めて歌を口ずさんだ。
さっき、仲間達に渡した曲を。
──…聞こえていますか?
今夢と共に空へ羽ばたいた者よ
“──…夢を叶えます。”
幸せを探し、新しい道を歩き出した旅人よ
“──純も幸せになってね。”
────…ねぇ
うまく言葉で励ませはしないから、
この声に乗せては空に流すよ
どうか
どうかその足跡が途切れぬ事がないようにと───…



