一人で、歩いてみた。
……君と一緒がいいなと思った。
一人で、空を見上げてみた。
……君は泣いていないかな、と思った。
一人で、道に咲く花を見つけた。
……君はこんな花のような存在だな、と思い知らされた。
解放感溢れる道を一人で歩けば、色んなものを見つけた。
そしたら、次の瞬間には
無意識に君に繋がって行くんだ。
──……あぁ、また。
世界が、再び色鮮やかに輝き出す。
俺の世界に朝日が昇り、
尊い光が射し込む。
傷付いて疲れ果てたあの頃の俺の体に、
足跡に、
記憶に、
全てに微笑みかけられる、そんな優しさに満ち溢れた今の俺がいる。
こんな気持ちが幸せなのかと、俺は微笑む。
雨が降り、
雷鳴が轟き、
先さえ見えなくて進めなかった、曲がりくねった人生の道。
前も右も左も分からなくて困り果てていた道。
誰もいなくて真っ暗で
“どうしたらいいんだ”
と何度も迷い、泣き叫んでいた。
そんな道で、
俺は今
一瞬の永遠を見た。
“幸せ”
と言う名の一瞬を。



