「──…バカは純じゃーん!何で今さらそんな当たり前な事聞くのっ?」
「……壱……」
壱は一緒になってうるうるしながら笑ってそう答える。
「……うん、あたしは純じゃないと嫌だよ。
ってか純しか従えないわよ。」
ぷいっと照れながらあっちを向き、そう言うマリア。
───…そして
「──…紅はお前がリーダーだ。
この先もずっと、お前じゃないとダメだって思ってる。
誰か一人欠けたら、紅は紅じゃなくなるんだ。
ずっとそう言ってたのはお前だろ──……?」
「────……吾……郎っ…」
……そうだ。
そうだったな。
俺達は誰一人として欠けたらダメなんだ。
──…バカでマヌケで明るい壱。
クールであまり表に感情を出さないけれど、実は仲間思いなマリア。
料理上手で周りに気を配る、俺の幼い頃からの親友、吾郎──…
……なぁ?
やっぱ、俺らは誰一人として欠けたらダメだな。
お前らがいるから、俺はまた歌いたいと今初めて思ったよ。
お前らの音じゃないと歌えないよ。
……いや、歌いたくないな。
悔しいけど、一番信頼してるからさ。
胸を誇れるくらいの仲間だから。
俺の歌える場所はここだから。
原点は、いつも此処にある。
───…また、奏でよう。
俺達でしか出せない音を奏でよう。
一緒に───……。



