────…ぶんを見送った後、俺は空港から出て駐車場へと向かった。
そこには──……
「純おっかえりー。」
「やぁぁぁっと帰って来たぁぁぁ!!!!!!」
「純おっそい!待ちくたびれたわよ!!!」
───…吾郎、壱、マリアが車の周りで文句を垂れ流して来た。
「……だからさー。
知らん奴の見送りやねんから、別にお前らが付いて来んでもえぇって俺何回も言うたよなー?」
俺も負けずに言い返し、仲間と笑い合って車内へと入った。
「───…でー?
恋のライバルはちゃんと見送れたのか?」
吾郎は助手席に座り、シートベルトを閉めながらそう問う。
「……んー、まぁね。」
「純の事だから、蹴りの一つでも入れて来たんじゃないの~?」
「今までの恨みつらみ一緒にねー♪♪」
「あ・の・さー?
なぁんで俺そんな恨みキャラなワケ~?」
こんな時だけ意気投合するマリアと壱を、俺はバックミラーから睨み付ける。
「あはは♪
まぁ良かったんでない?
気掛かりだったチカちゃんとぶんちゃんの二人を見送れてさ。」
「……ん……」
俺は車をゆっくりと動かしながら、吾郎に頷き返した。



