Dearest 1st 〜Dream〜







「──…本当は……っ





……俺……




彩が、今日来てくれる事を少し期待していたんです──……。」






「…………」






あぁ……



だからさっき俺に──…







“何であなたなんですか”








「別れを告げたのは俺なのに、まだ期待してる自分もいて……






……バカですよね……






彩に、最後に渡した手紙に……




“今日出発する”って書いたんです……





まるで来てくれるかを試すみたいに………





………でも…もう……」







───こんなにもここには人が溢れているのに……





ぶんが待ち望んでいる人の姿はない。







「……改めて……




終わっているって答えを思い知らされた気がして──……っ




~~~~ッ……」







「───……」







─────ポン……







俺は言葉を掛けず、ただただ小さくなったぶんの背中に触れた。





その胸の内に秘められた、報われない想いとどうしようもない気持ちが、少しでも浮かばれるように。