「……やっぱり夢を優先させた結果、俺にも天罰が下りましたよ。」
「…………え?」
「───…彩を……
……失いました………」
ぶんは小さく、悲しく笑った。
「…………」
「……分かってたんですけどね、こうなる事は。
──…だけどやっぱり……
実際こうなると結構こたえます……」
「──…ぶん……」
「……それでも夢を選んでしまう自分が愚かですね……
──俺は……
器用じゃないから…
この先きっと彩を泣かしてしまう……
……そんな自分が、一番許せないんです。」
────…………
ぶんの悲しい横顔を見て、俺は考えるよりも先に口が開いていた。
「──…夢を選ぶって事が間違いじゃないやろ。
それに彩も、お前に夢を捨てられた方が嫌なんじゃない?
………彩は………
夢を追ってるお前が好きなんやからさ──………
夢を理由に自分を追い詰めるなよ……
こんな弱音聞いたら彩が悲しむぞ──……」
「~~~~~…ッ……」
────…ポタッ…
ポタポタッ───…
──…震える拳に、ぶんの瞳から大粒の雨が舞い落ちた。



