「……じゃあ…ありがとう、純。」
「………無理するなよ。」
「うん……」
────ギュッ…。
俺達は長かった関係に、ピリオドをつけるかのように手を繋いだ。
────プシュー……。
「……じゃあ、ね♪」
電車のドアが開き、チカは荷物を持ってゆっくりと歩き始める。
「───……ッ」
離れて行くチカの背中を見つめながら、何故か胸が熱くなった。
━━━━━━ガタン…!
電車のドアが名残惜しさもなく、勢いよく閉まる。
「……チカ……」
閉まったドアの向こう側から、涙を浮かべながら笑うチカを見て、目頭がグッと熱くなる。
“─────…純っ♪”
何だかんだいいながら、高校の頃から俺を思ってくれていたチカ。
形や矛先は少し逸れたものの、多分一番深く思っていてくれていた。
………ごめんな。
受け入れてやれなくて、
傷付けてばっかりでごめんな───……。
─────♪…
その時……
ふいに握っていたケータイが音を奏でた。



