「……あ、純。」
「ん?」
チカは思い出したように、慌てて口を開いた。
「……純が酔ってたあの日、あるでしょ……?」
「……あ、あん時は完全に俺が悪い。
ほんまにごめ──…」
「ちっ違うの!!
してないよ!」
「────…え?」
して……ない……って……
俺はパチパチとまばたきを繰り返し、事の詳細を待つ。
「……あれも、ウソ。
あたしたち、何もしてないよ。
純は彩ちゃんとあたしを間違ったりしてない。
彩ちゃんの名前、寝言で言うからつい腹立ってあんな嘘……
ごめんね……純……」
「────…………」
………本……当に……?
あれはやっぱり
俺の夢───……?
……間違って……なかった………?
「…………そう……か………良かっ…た───…」
胸につっかえてた何かが、スーッと浄化するように消えていった。
一番気がかりだった。
人生で一番犯してはいけない罪を犯したと思っていた。
──…でも、違った。
違ったんだ。
初めから、間違えてなんかなかったんだ……。
良かっ…た………
本当に良かった──…



