「……ごめんなさい……
……あたし……
純がそんなに大切にしてる彩ちゃんも傷つけたわ……
──あの子が、羨ましくて仕方なかった……。
ぶんちゃんに愛されて、
純にも大事にされてて……
……本当に……
誰からも好かれるあの子が……
何にも持っていないあたしにとって、あの子が妬ましくて仕方なかった………」
チカは嗚咽を漏らし、涙を何回も拭った。
「………分かるよ、気持ちは。
だけど彩だって何も悩んでないわけじゃないやろ?
周りからいくら愛されてても、本人しか分からん悩みかって抱えてる。
───人間やねんから。」
「……う……ん……」
「……チカもさ?
それくらい強く人を想えるんやから、何も負い目に感じる事ない。
むしろそれくらい一途やねんから誇りにしろ。
次は失敗せぇへんように、思いやり持って生きて行ったらいいんやんか。
……人間やねんから、修正しながらやり直せるよ、きっと。
───…少なくとも、俺はそう信じてる…………」
「───……純………っ」
人間は、そんなに綺麗に生きられないかもしれない。
心には、嫉妬や妬みが付きまとう生き物だし。
常に何かに怯えてる。
失敗もするよ、
人間なんだから。
堕ちたりもするよ、
生きてるんだから。
けれど、人間ってその失敗を次に繋げられる生き物だから。
だから、希望とか夢とかいう言葉が存在しているんじゃないかな………
………違う、か………?



