───────………
遠くで彩に呼ばれた気がして
───…目を、開けた。
「…………」
重い瞼を開ければ、白い光が眩しくて目を細める。
「─────……?」
─────ピッピッピッ……
心音を打つリズムが機械的に聞こえて来て、白い天井がハッキリ認識出来た。
────…そして、
「━━━━━━純!」
馴染みある二人の顔が俺を見下ろして、今にも泣き出しそうにしていた。
「───………吾郎…?
…………壱…………?」
「………よ……良かった……純~……本当に良かったよぉ…………」
「………壱………」
わんわん泣き出す壱に訳が分からず、困惑している俺は吾郎を見つめる。
「───…バカ……
マジで心配ばっかりかけさせやがって………」
吾郎はそう言いながらも目が潤んでいる。
「──…吾郎……壱……
俺……どうしたん………?」
ここがどこなのか、どうしてここにいるのか全く分からない。
「………あれからお前、過呼吸起こした上に倒れたんだよ………
極度の疲労に過労、それに───……
お前、どうやら百日咳に感染してたらしい………」
「───…百日咳……?」
「あぁ、咳止まらなかったのはそれが原因だ。
お前───……
だいぶストレスため込んでたんだな………
体重ずいぶん落ちた上に、ここ数日死んだように眠ってたよ……
ずっと………………」
「……………」
聞いて驚いた。
────…過労?
疲労?
ストレス?
体重が落ちた?
過呼吸?
百日咳?
死んだように眠ってただって?
「……そんな……」
「嘘じゃねぇよ。
その上、体傷だらけだし……」
「……え……」
吾郎に言われて全身傷だらけの自分に驚く。
今まで病気知らずの体が………
いつの間にか悲鳴を上げていただなんて──……
………あまりにも驚き過ぎて、声にもならなかった。



