──────……
「────…ゲホッ……
ゲホゲホ……………ッ!」
確実に死んだと思った瞬間、
見えるはずのない視界が広がった。
「───……純……っ」
「……チ……カ………?」
見えるはずのない俺達が
生きていた
「……よか……った……
…………ッ…………
………チカ……ッ………
チカ────……!」
「……純………ッ……
あたし………」
チカを庇った身体は、全身傷だらけの血まみれだった。
───それでも………
「……良かった……
ほんまに良かった……」
「───…純……ッ」
「死んだ方がいいなんて…
そんな寂しい事言うな………
お前は一人じゃない……。
お腹の子供がお前を必要としてるやろ……?」
「……それは──…」
「……一緒に……
生きよう────…
生きれば答えって案外………
見つかるもんやから……さ……────ゲホッ!ゲホゲホ……!」
「────純!」
「ごめんな……
今までチカの気持ち踏みにじって……
俺も………
やっと分かったからさ………
そういう……
人を真剣に好きになる気持ち………」
「……………ッ……」
「寂し……かったんやろ……?
チカは一人じゃないからさ……
もしこれから寂しくなったら……
いくらでも俺に当たっていいから──……
その覚悟は出来たから………さ………
だから───……
周りを傷付けて自分の存在意義を確かめるのは……
もう………
やめよう───…」
「……じゅっ……ん…」
「───…ゲホ…!ゲホゲホ────…~~~~ッ………」
信じて
見捨てたりしない
一人じゃないのも嘘じゃないよ
だから
生きていこう
一緒に────……



