「……純、大丈夫?」
「……うん、ごめんな。
行こか。」
心配そうに顔色を伺う壱に笑いかけ、俺達は再び病院までの道を歩き出した。
───…だが、その時。
「━━━朝岡くん!」
突如背後から早希の叫び声が聞こえ、俺は驚いて振り向いた。
「……早希……?
どうしたん、お前……」
早希は慌てて戻って来たのか、ハァハァと乱れる息をしながら
「──…ごめん……!!!
……あたし………
今朝岡くんと別れてから、嬉しくなってチカに“おめでとう”って電話したんだ……
そ……そしたらね、
チカ───……
何かいきなり泣き出しちゃって、
“早希はいいね、羨ましい”
って………
あたし………
よく意味分からなくて…
そしたら、チカ──…
急に“死んじゃいたい”って喚いて電話切られたの───…っ…」
"死んじゃいたい"
「──────!」
「……ごめん……
ごめんね……
あたし、チカに何か気に触る事言っちゃったのかな……」
"あたし……
死ねば良かった……"
「───チカは!?!?」
「……わ…分からないの……」
「──────っ!」
─────バッ!
「───純!!!!!!」
────PRRRR……
"……純……
あたし……
純を失いたくない……"
─────PRRRR………
"どこにも行かないで欲しいの……
一人に……
しないで………"
「────っ……!!
………チカ………っ!」
─────PRRRR………
出ろ
出てくれ
その場から走り、ケータイを耳に当て俺は走り出した。



