────……学園祭後。
血の気を失くし、依然震えが収まらない俺は吾郎、壱、マリアに抱えられながら家に帰宅した。
────…パタン……。
「……純……大丈夫?」
ドアを閉め、マリアが俺をいたわるように座らせた。
「……あぁ……うん……」
「調子悪いなら悪いで何も無理しなくていいのに…!」
壱は今にも泣き出しそうになりながら俺にそう言った。
「………ごめんな……
………ライブ……
滅茶苦茶にし──……ゲホッ!!ゲホッゲホッ……!!」
咳き込み、力無く空笑いする俺に
「────…お前ふざけんなよ!!!!」
吾郎は未だかつてない荒いだ声を上げた。
「───病院行けって言っただろ!!!!
咳も治ってねーじゃねぇか!!!!
声も出ない程悪化して…
お前それでどんだけみんなに迷惑かけてると思ってんだよ!!!!
ライブなんか……
ライブなんかどうでもいいんだよ!!
俺達はみんなお前の体が心配なんだよ!!
何で…………!
何でそれが分からない…?」
「……………」
「去年の冬からお前がおかしい事は分かってた。
チカちゃんとヨリ戻した辺りからお前は明らかにおかしいって……
でも俺らずっとお前が本当の事言ってくれるの待ってたんだよ!!
……どうして………
どうしてお前はいつもそうやって一人で全部抱え込む───…?」
「……吾……郎……っ」
喉に張り付く感情が熱くて熱くて
苦しくて呼吸が出来ない。
普段穏やかな吾郎がこうやって怒る事は珍しいゆえに、その思いが痛いくらい伝わって来た。
……もうここまで来ると隠せやしない。
「………ヨリは……
戻してない───……」
「────……は……?」
「さっき声が出なくなったのは………
……動揺……してたからなんだ──…」
「だから何で……」
「……した……」
「────…え?」
「───……チカ……が………っ
妊……娠した────……
俺の……
子供を────……」



