────シ-ン………
会場が静寂の波に包まれ、何千もの視線が俺自身に突き刺さる。
視線
視線
視線
視線
「───……ッ……!!!!」
…………ゴトンッ……!
「─────純!!!!!!」
あまりの視線の数に耐えきれず、恐怖のあまり
手から滑り落ちるマイクと一緒に俺の体も崩れ落ちた。
「………純っ……!!」
「…………め…ん………」
ごめん
ごめんな
俺は歌えない
「───純!?!?!?
………っくそ!
止めてくれ!!
止めてくれ──…!!!」
駆け寄る吾郎が床にうち伏す俺を見て瞬時にストップを出し、
───……わずか幕開け二分で俺達はステージから降りた。
紅を結成してから、数々のライブをこなした俺達にとって
今までで一番最悪な結果を爪痕として残し、あっけなく終わった。



