「───…もうどこへ行こうとも逃がしはしない。
あなたは逃げられない。
………ね……純……。」
床に茫然と座りつくす俺の額にチカは口付けをして、
「──……じゃあね、また来るわ。」
そう言い残し、満足したかのように部屋を出て行った。
その後は
放心し過ぎて、茫然と
ただ、焦点の合わない世界を見つめてた。
「……どうして……」
どうして気付かなかった
何でよりによって、あの日に
今まで酔えなかったのに何であの日だけ
何故───………
「───………っ
何で
何で間違えた…………っ…………?」
━━━━━ドンッ!
何度も何度も拳で床を殴り、自分の不甲斐なさを呪った。
負うべきは責任。
犯した罪は大罪。
そして背負うものは両方だと───……。
「~~~~~……くそっ───……!」
分かっていながら、ただただ床を殴り続けていた。
─────…拳が、血まみれになるまで────。



