────……そこからの俺は一人孤独にまみれていた。
吾郎、マリア、壱とは完全に決別状態。
互いに気を使い合っているのか、
ただ歩み寄れないのかは分からないが……
一日中、口もきかない、目も顔さえ合わせない。
近寄りさえもしない。
……そんな日々がずっと続いていた。
───…“紅”というバンドを結成してから数年。
“仲が良いね”
“深い絆があるのね”
“羨ましい”
……周りからそんな風に言われていて、俺達自身もそう信じて疑わなかったものが逆転。
“バラバラじゃん”
“もう紅も終わりなんじゃない?”
“やる気ないじゃん”
今やそう囁かれ、そんなウワサを否定出来ない状態にまで来ていた。
悔しいとは思わなかった。
否定しようともしなかった。
……だってその通りだから。
────…そのまま更に数週間後……。
今日は学園祭ライブ当日。
「………ゲホッ……!」
俺は依然治らない咳を繰り返しながら、重い体を起こした。



