「うわぁ~…!」
彩は今日、太鼓を叩くのが初めてだとはしゃいでいた。
本当は俺が教えたかったけど──…
「行こう。」
彩を連れて行ったのはぶんだった。
彩は嬉しそうにぶんについて行って、太鼓の叩き方を真剣に聞いていた。
───チクッ…。
二人の微笑み合う姿がチクリと胸に刺さる。
何……?
何で…………?
初めて味わう気持ちに戸惑いを隠せない。
ずっと見ていたい。
もっと知ってみたい。
でも他の男と笑い合っているのは見たくない。
完全に矛盾してるやろ…
──…冗談じゃない。
偶然や。
考え過ぎや……。



