「──…そんな感じですかね。」
ぶんはそう言って、同じく俺の横に腰を下ろした。
「……じゃあ逆に聞くけど。
お前の夢は?一体何?」
俺はそう聞いて、ぶんをじっと見つめた。
ぶんは迷いなく顔をあげ、
「───俺の夢はずっと前から決まってます。
小さな頃から、ずっと追い続けた夢があるんです。
誰にも譲れない、諦められない夢が──…」
「…………」
「───絶対に、その夢は叶えるものだと信じていました。
たとえどんな障害が現れたとしても、突き進むと。
──……だけど……」
そこまで言うと、ぶんは複雑な表情で海を見つめた。
そして───…
「───…だけど、
今は違うんです。
……今は……
彩も……
───絶対に譲れません……」



