「───ごっごめ…っ!!
その───…っ」
完全に上ずった声を上げながら、俺はパッと彩から手を放す。
「……うっ…ううん…」
彩は真っ赤になりながら俯き、ボールで顔を隠した。
「悪気はないから……
ほんまごめんな!!!!」
「──…いっ、いいの全然!
それにあたし、謝られるほど胸大きくないから……」
彩はそう言って笑い、再びみんながいる場所へと走って戻った。
「───………
………あ──………
……も~…………」
一体どうしたらいいと言うんだろう。
……つか、
大きくないって……。
「…………」
間違いなく、あったよな?
だってその証拠に、
手に残る感触がそんなことはないと物語っている。
水着なんて下着姿と変わらないし、
隠す面積なんて少ない訳だから、
───…当然
肌が触れ合う面積も多い訳で──…… 。
「────……」
………やわらかかった。
────とても。
…………って……
「───…何を考えてんねん……
………俺は……」
余裕を一瞬で失くした俺は、彩に初めて触れた手を見つめた。



