「ぶんちゃん、それ何?!」
振り向いた俺の目には、ぶんが両手に溢れんばかりの花火を持っている姿だった。
「みんなでやりたいなと思ってさ♪
ってか遅れてごめん!!」
手を合わせて謝るぶんに、みんなは笑って輪を囲んだ。
…………そして、
「…彩、半分持つ。」
「ありがと」
微笑み合って花火を持ち、ぶんと彩は二人で仲良く歩き出した。
「────……」
分かってはいた。
分かっていたはずだった。
なのに………
二人の幸せそうな姿に、
未だに胸は納得していないのか
─────…ズキ……
逃げ出したくなるような、そんな情けなささえ覚えながら
“来るんじゃなかった”と
どれほど後悔しただろうか。
「──…朝岡さん?
どうされました?」
「あっ、いや……」
「?変な朝岡さん!
早く行きましょうっ♪」
「──…あ、あぁ…。」
アミにぐいぐい引っ張られ、しばらく歩いて見えてきたのは青く透明な海。
「わ~!!綺麗ですねぇっ♪」
アミとチヒロがにっこり笑い、俺もしばらく海を眺めた。
─────ザァッ……。
引いては返す、永遠に繰り返される波の軌跡を見つめ───…
心が落ち着くような風に吹かれながら、俺はみんなが海ではしゃぐ姿を見つめていた。



