──…ワンシーズンを越え、失恋したあと初めて見た彩の姿は
「もー!!彩ってば朝弱いからあたし心配しちゃったよ~。」
「あははっ、大丈夫大丈夫♪
でもみんなより遅くなってごめんね。」
……夏の日差しをもライトアップに変えるような、そんな眩い光でキラキラしていた。
相変わらず俺はそんな君のまばゆさに目を細めながら、
「彩、久しぶり。」
たまらず、声を掛けていた。
「朝岡さん……っ!」
振り向いた君の笑顔が
夏の太陽みたいに明るくて、
それはそれは眩しくて───…
「彩の水着姿拝みに来たで♪」
そんなバカげた事を言うくらいしか出来なかった。
「ぷっ…やだなもう、朝岡さんってば。」
……だってさ。
気まずくなるのだけは嫌だったから。
気を使われるのも避けたかったし。
だけどそんな俺の不安を吹っ飛ばしてくれる程、
彩は普通に笑顔で接してくれた。
───…それだけでも、
俺には涙が出るほど嬉しい出来事だった。
しばらくすると彩はキョロキョロと辺りを見渡し、
「朝岡さん……
あの……チカさんは…?」
────ズキッ。
彩は何かに怯えたように周りを見ながらチカを探していた。
「───……」
そこで一気に現実が襲ってくる。
ほらやっぱり、
俺がいると巻き込みたくなくても巻き込んでしまう。
「…チカはおれへんよ。」
現にチカは短大の試験中。
後輩に誘われたかどうかは定かではないが──…
どっちにしろ、試験が重なって今日は来れなかっただろう。
「……そっか…」
彩はホッとした表情で息を吐いた。
ごめんな、と謝ろうとした瞬間─────…。
「ちょっとぶんちゃん!!」
そんなチヒロの大声に、
みんな一斉に振り向いた。



