「リスト…カッター…って……」
ふいに、チカが血まみれで倒れていた姿がリンクする。
「手首見てみれば~?
最近夏になって薄着だから時々見えるんだよね~。
怖いから、み~んなあの通り、誰も香宮さんに近付いてないでしょ?」
「…………」
だから……
だからあんな寂しそうに一人で座っているのか。
……何か──……
「純くんもあんまり関わらない方がいいよ~。
逆上して刺されたりしたら嫌じゃん!
どこにナイフ隠してるかも分かんないしー。」
「……ちょっ、おい!
お前声デカ過ぎるやろ!!」
「えー、だって~。」
────…チラッ…。
香宮さんに聞こえるように、ワザと声を大きくして言うもんだから、香宮さんはこちらを見つめた。
──…その時。
「───………」
目が合った瞬間、
香宮さんがすごく傷ついたような目をした。
何か、
何かやっぱり──…
「──…ちょっ…!
ちょっと!?純くん?!」
傷ついて俯いている姿を見過ごしたり出来なくて
気付いたら、
「───…隣、いい?」
「………え……」
そう言って、香宮さんの隣に座ってた。



