結構、マジになって彩を見つめていた。 風になびく彩の髪一本一本さえ、見逃さないように。 ……それくらい、 彩には惹きつけられる魅力があった。 「…………」 声にすらなっていない動揺も。 小刻みに手が震えている、その素直な反応さえ可愛い。 「───…って俺が言ったら…… どうする─…?」 「───…え……」 ──このまま、 もっと近づいてやろうか? 息を呑んでいる彩の姿を見て、どんな反応をするのか見たいという衝動に駆られる。 それは今までにない、 不思議な衝動だった。