Dearest 1st 〜Dream〜





───…俺の意思など完全に無視するような時間の流れに、どんどん身動きが出来なくなっていく。






チカは無事退院したが、安心なんてちっとも出来る訳がない。






“いつ”




“また”




“どこで”




“どうなるか”






──……こればかりが頭によぎり、毎日毎日生と死の不安に駆られ、落ち着く事など出来ない。







チカは親にねだったのかは分からないが、俺の家からそう遠くはないマンションへと引っ越していた。






──…だが、合い鍵は以前返そうとはせず……。






家に帰るたび、



ドアを開けるたび、





突如襲ってくる不安は、

言葉では語り尽くせない。







───…俺はますます食事も喉を通らなくなり、




不安や恐怖感からか眠れない日々も多々あった。




次第に口数は少なくなり、

笑うことは愚か、喋る気力すら失われていった。







───……そして……。







そんな無力で無気力な俺を残し、






───いつの間にか、





季節は夏へと変わっていた。