「……で?
彩は無事進級出来た?」
「……なっ!!失礼な!!
見ての通り、ちゃぁんと二年生に進級出来ました!」
「へーえ♪」
「朝岡さんは高校ん時そんな心配なかったんだろうなぁ~…いいなぁ~…」
「んなことないよ、俺も遊びまくってたって。」
「ウソだぁ!!
だって朝岡さん生徒会長だったんでしょっ!?
うちの学校は成績優秀じゃないと生徒会長になんかなれないじゃん!」
「あは、バレた?」
「証拠は上がってるんだからね~。」
「あ~あ。
せっかく彩に合わせた嘘やったのに…。」
「……朝岡さん、それどーいう意味?」
──…パスタを食べながら、何気ない会話が出来る事が嬉しかった。
彩をからかえば、返ってくるリアクション一つ一つが可愛くて。
……もう、どれくらいになるんだろう?
こんな風に、誰かと笑って食事をするのは……。
思えばこの数ヶ月間。
俺は吾郎達にさえ壁を作り、作り笑いをしながら過ごしていた為、誰とも食事をとっていなかった。
朝は食べない、
昼も食べない、
夜はほとんど口にしない。
誰とも、全てを吐き出して話せない。
……だから、本当にびっくりしたんだ。
パスタの皿がいつの間にか空っぽになっていた事も、
終始、笑顔が絶えないで笑っている自分にも──……。



