「……ねぇ純。
そういやチカはどうなったの?」
─────ドキッ!!
マリアの相変わらず鋭い質問に、ついつい視線が泳いでしまう。
だけど、
「──…向き合ってるよ」
そうハッキリと答えれば、三人は一瞬動きを止めた。
「…向き合ってるって…?どういうこと…?」
「……チカと。
もう一回やり直すのもアリかなぁってさ。」
「何で?!
純が好きなのはアヤヤじゃん!!」
壱が必死にそう抗議して来るから、罪悪感が襲ってくる。
「……一生抱けるかも分からへんねんで?
……俺はそんな我慢強い奴じゃない。」
「──……純……」
……………嘘、だ。
ただ、チカがまだそばにいることを理由付ける為の。
こう嘘を付いておけば、
チカがまだそばにいることも疑われなくて済むから。
……本当はチカなんか眼中になかった。
だけどヘタに動くとまたチカの逆鱗に触れそうで──…
どうしたらいいか全く分からない中、
“彩に近付けないこと”だけは、ハッキリと理解していた。



