「……あ……れ……?」
──そう言って、
キョトンと俺を見つめる女の子。
────え……?
その女の子を見て…
急に胸が跳ねたのを感じた。
ぱちぱちと長い睫毛をはためかせ、その大きな瞳に俺を映す。
窓から吹く風に揺れる髪。
小さな背に、
見えないくらいの大きな荷物を抱えて。
───可愛い。
さっきまで桜を見ていたからか……
第一印象はちっちゃな桜の妖精みたいだと思った。
何やこの子……?
──あ、まさか。
「新入生?
何や見たことない顔やな?」
俺はまだ飛び上がる胸を押さえて、やっとその言葉を口にした。



