「─────……」
チカは目を見開き、
不意をつかれたように怯んだ。
「……もうずっと彩が好きやった。
今まで言わんでごめん──…」
「ずっと……って…
あの子はぶんちゃんと付き合ってるじゃない!」
「……知ってる。」
「──…じゃあどうして?!」
「好きやねん、まだ─…」
「────……ッ」
チカは顔を下に向け、ギュッと拳を握り締めた。
そして───…
「───…ない……」
「………え?」
「────許さないから!!!!!!」
━━━━━ガタンッ!!!
チカは叫び声を上げ、机に置いてあったカッターナイフを手に持ち、
「───許せない!
許せない許せない許せない───!」
そう声を荒げ、チカは部屋から出て行こうとした。
「──チカ!!!
待てよ、落ち着け!!」
突然の変貌ぶりに驚き、必死でチカの体を押さえようとする俺に──…
「うるさい!」
━━━━━━ザクッ!
「──────……」
───ポタッ……
ポタッ……
「───…なん……で…
───チカ────…っ」
━━━━━━ドサッ!
その場に倒れ落ちる俺は
ナイフで鋭く強く切りつけられ、
真っ赤な血で
溢れていた。



