Dearest 1st 〜Dream〜





「……チカ……!

むっちゃ探したんやぞ?

どこ行っ──…」





「───純、お願い。」





ふいに顔を上げたチカの目が真っ赤で、涙がいっぱいで。





「───……」






胸がギュッとキツくなり、




俺は声を出せず、

だけど目を逸らさないように、チカをじっと見つめた。





「……せめて最後に、純が好きになった人をちゃんと教えて……」





「…………」





「……ちゃんと話してくれたら、あたし諦めるから───…」





「…………」





それしか、チカを納得させる方法がない所まで来ていた。





──…もう、二人の臨界点だった。






「──…ねぇ、



そんなに言いたくないって事はあたしが知ってる子なの………?」





「………」





何も言わなかったが、俺の視線が一瞬泳いだため、チカには『YES』とすぐに伝わってしまった。





「───誰……?

でも、ここ最近でだったら……」





──────……






短い、長い沈黙。






そして何かピンと感ずくチカ。






「────…まさか……




そんなはず……ないわよね…?」






“気付かれた”、と悟った。





もう──…




誤魔化すのはよそう。






俺は目を閉じ、告げる決断をした。







「──そうや……





俺が好きなんは……







─────彩や……」