俺が好きだって事はバレてはいないみたいだが─…。
だけど、チカが彩に相談した事は確かだ。
「…………」
『どうしてなの…?
朝岡さん、そんな人じゃないでしょ…?』
「………」
『……チカさんは朝岡さんの事好きなんだよ…?』
──…だからなんだよ。
だからこそもうそばにいちゃいけないんだ。
もう、昔みたいないい加減な自分に戻るのは嫌なんだ。
「………もう……
無理…やねん…」
『どうして──…っ』
「チカの傍に、もうこれ以上おられへん…
一緒におったら、
これから先もっとチカを傷付ける事になる……」
“君のことが好きだから”。
……まだ言えない俺を、
伝えられない思いを、
──どうか許して。
『……………』
彩は俺に掛ける言葉が見つからないようで、
『チカさんと…
ちゃんと話してね…?』
今にも泣きそうな声で、そう言ってくれた。
「……ん…
わざわざありがとうな…
ごめんな──…」
─────プツッ。
耐えきれなくて、俺は自ら終話ボタンを押した。
「ちゃんと話して…か…」
これ以上どう話して、
どう納得してもらおうと言うのだろう?
「難し……」
そう軽く呟いた後、
───パタン……
「……純……」
再びドアを開け、俯き加減のチカが帰って来た。



