たとえ否定されたとしても
たとえ責められようとも
これは事実だから。
好きなんだ、誰よりも。
───あの子の事が。
「……何……言って…
別れたいからって嘘言わないでよ…」
「嘘じゃない。
何よりも大事やって、そう思える人を見つけた。
だからこんな気持ちで一緒におっても、チカを傷つけるだけや──…」
「そんな……
あたし純と離れるのは嫌だよ──…!!
絶対嫌………っ」
「あかんねんチカ。
それやったら今までと同じや…」
「───嫌!!!
嫌だよ絶対!!
あたしは純から離れたくない!!
──離れないから!」
────ガタン!!!
そう叫び、チカは部屋から一方的に出て行く。
「───チカ!」
俺も慌てて後を追いかけるが、チカの姿は既になかった。
─────ピッ!
すぐさまケータイを耳にかざし、チカに電話を掛けるが……
─────ツーツー……。
……話し中──…。
「───…くそっ…
繋がれへん……っ!」
役に立たないケータイをポケットに押し込み、俺は闇雲にチカを探し始めた。



