観覧車のチケットを購入後──……
当たり前ではあるが、俺はチカと共に観覧車へと乗り込んだ。
「───…わぁっ……」
外はもう、まさに聖夜。
夜空に散らばる星屑、
地上に輝くイルミネーション。
クリスマスイブに相応しい、この上ない自然と人工の演出。
辺り一面何もかも、
その壮大な光の群集によって、幻想的な世界を作り上げている。
「……ヤバイ!!
すっごい綺麗だね!!ねっ、純♪」
チカはいつの間にか俺の腕にすり寄り、肩にもたれかかっていた。
「──…ちょっ…チカ…」
「やっだ、なに今さら照れてんのよっ♪」
───バシッ!
肩を思いっきり叩かれた瞬間、
─────“違う”。
またもや心に違和感が生じるのを感じた。
心に生まれる安らぎと違和感のギャップに、また新しい違和感が生じていく。
「──…チカ。」
「……でねっ♪
今年で二人で過ごすクリスマスって三回目になるでしょ?
だからね──…」
「───…チカ」
「あたし、純にこれ──…」
「────チカ!!!」
それ以上は聞いてはいけない気がして
これ以上はもう聞けなくて
いつの間にか声を張り上げ会話を遮断して
「────…頼む、
聞いてくれ……」
真剣な瞳でチカを見つめると、
「──……え………」
チカは何かを取り出そうとしていた手を止め、俺を見つめたまま静止した。



