───時刻は3時。
俺はチカと共に席に座り、映画を鑑賞した。
「♪」
チカが俺の腕に自分の腕を絡めてくるも、全く心に変化はなかった。
ドキドキどころか、違和感さえ感じてしまう。
映画を観るたびに、
いちいち前方に彩とぶんの仲良くしてる姿が視界に入るから、憂鬱にもなる。
「…………」
指くわえてただ見てるだけなんて、ホント、すんげー惨め。
───映画終了後。
「朝岡さんっ♪
あのぉ……
お願いがあるんですけど……」
突然キョーコが俺の前に立ちはだかり、足を止める。
「ん?何や?」
「あれに、どーしてもマサシと二人で乗りたいんです!!!!」
……そう言ったキョーコは、目の前にライトアップされた観覧車を指差した。
「あ~。あれか♪
もちろんえぇよ♪」
一生懸命なキョーコに笑いかけると、キョーコは顔をパァっと輝かせ……
「ねーっっっ!!!
彩!チカさん!
あれ乗りませんっ?」
そう言って、彩とチカに声を張り上げた。
「わぁいいね~!!♪
乗ろう乗ろう!!」
チカが賛成の返事を返し、彩と共にパタパタとこちらへ走ってきた。



